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いつの間にか
いつの間にか出来てました。


一昨年配属先に赴任してすぐの12月に、

 「ちょこちょこっと廊下の図面描くの手伝って!」
 「測量のデータとか無いから、実測してきて!!」

と急に夕方に言われて、5.5mのコンベックスを片手に超アバウトな現況の測量をして、図面をおこして描いた渡り廊下が、どうやら半年前に完成してたようです。

P1143425.jpg


目下担当中の伝統治療院の敷地内にある、伝統治療的な薬を作る工場と、3・4年位前に出来た新しい原料貯蔵庫兼会議室兼研究施設(?)をつなぐ渡り廊下です。
この貯蔵庫ほんと笑えるくらい変な設計なのですが、詳細は割愛。
一例としては、メインエントランスに面した会議室を通らないと建物の奥(階段も)に行けないなど。

全長20m程度の渡り廊下で、左の貯蔵庫から緩いスロープで工場につながってます。

P1143426.jpg


中はこんな感じ。

P1143427.jpg


貯蔵庫は、壁をぶち抜いて、シャッターを新設しました。

P1143428.jpg

何とも、無理やりな感はありますが、まぁしょうがない。


こんな感じで、じみーにですが自分が関わった物が出来てます。
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[2011/02/14 23:03] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 チュカ偏
前回の記事から軽く1ヶ月以上放置してしまいました。
その間も、懲りずにこのページを訪れていただいた方、ありがとうございます。
何分筆不精で、しかも毎週末になんだかんだとありまして、バタバタとした日々をすごしていました。
はい。完全に言い訳です。

どんな感じの日々だったかは、こちらを見てみてください。

2010年9月12日~26日までのあれこれ

パジョディン ピクニック

何となく感じはつかんでいただけるのではと思います。
細かい内容については今後ご紹介していければと思ってます。



そんな訳で、かなり間の開いてしまった南方遠征記最終回。
今回は、ティンプーから車で約4時間くらいのチュカ県にあるチュカ・ゾンへ。

このチュカという町も、前回紹介したゲドゥと同じく、水力発電所の開発によって作られた町で、チュカ県の中では最初に開発されたようです。
今回訪れたのは、この町のはずれにあるチュカ・ゾンの新築工事現場です。

ゾンと言えば、城郭とかお寺という施設なわけですが、県庁としての機能を持つものもあります。
その中には、行政庁の機能としての施設と僧房としての宗教施設が入っているものがほとんどで、日本ではまず見かけることの無い種類の複合施設となっています。

そんな特別な施設であるゾンは、昔からある建物を利用していることが多いのですが、機能上の制約や、ブータン人自体の古建築に対する意識から、壊れたり古くなったりしたものを全部壊したり、別の場所に新しく作ったりします。
そして、このチュカ・ゾンもそんな理由で新築されている建物なわけです。

設計の担当はJOCVも活動している文化局。
ここは、ブータン国内で新築・改修されるお寺などの宗教施設を一手に取り扱っている部署です。

今回の現場見学では、この文化局で活動している隊員の案内の下見学させていただきました。

 ●概要
  ・設計はコンペにより選定されたインドの事務所とブータンの事務所JV。
   (理由に関してはまた次回)
  ・設計時期は数年前。すくなくとも3年以上前。
  ・施工開始も3年くらい前。
  ・延べ面積不明。
  ・構造はRC+レンガ積み+木造(主に屋根)
  ・竣工時期はあと1年後くらい?

以上が、説明してもらって覚えてる内容です。
けっこうあやふやで申し訳ないです。
現在は工事を監理している状態のようです。

隊員曰く、ブータンの中ではかなりレベルの高い大工が入っているそうで、ブータン装飾も教科書通りのものになってるそうです。
最近の新築物件では諸所の事情によりあまり手の込んだブータン装飾は省略される場合が多いです。

概要はこんな感じで、後は写真をどうぞ。


P9051543.jpg

正面はこんな感じ。
ブータンのゾンでは割と珍しい円形の平面です。


P9051544.jpg

正面玄関。
行政施設なのにまったくバリアフリーとかは考慮されてない立派な正面階段。


P9051560.jpg

行政庁関係の部門です。
壁は全て石積みかレンガ積みで、この後上からモルタルを塗って白ペンキ塗りです。
このままの方が良いのになと思うのは日本人のセンスで、ブータン人はこのままだとただの工事途中だと思うみたいです。


P9051567.jpg

小屋組を支える柱の装飾。
これに上から色を塗っていきます。
使ってる木が漆の木だったらしく、加工をした大工さんたちはみんな痒くて仕方がなかったらしいです。


P9051559.jpg

屋根の小屋組み。
もう日本ではあまり見られないような太い材料を使ってます。
が、仕口の作りとか小屋の組み方はとても荒いです。
基本的には置いてるだけなんで、強風が吹けば飛ばされる危険大。
でも、これが一般的な作りなんです。


P9051548.jpg

これが、行政部門と僧房の境目です。
奥に見える建物の中に仏像が設置され、その奥に僧房があります。
真ん中には、チェチュと呼ばれるお祭りで使うための観客席となる石段が作られるようです。


細かいところでいろいろ「?」が付くところもいっぱいありますが、全体的には面白いデザインの建物となるような予感のする現場でした。
自分の任期中に完成するかは分かりませんが、完成したらまた見に行きたいと思います。

それでは、長期間にわたっての南方遠征記もこれで最後。
お近くにお寄りの祭はぜひご参考にお使いください。

それではまた次回。
[2010/11/21 21:25] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 プンツォリン偏 その3
プンツォリン偏最終回。

ボクの住んでいる首都ティンプー(2400m)とプンツォリン(200m)では標高が約2000m違います。
緯度はだいたい沖縄と同じくらいなので、この町は完全に南国なわけです。
バナナが自生してます。針葉樹系が多いティンプーとは植生が全く違います。
3日目に帰るとき、道端に設置してある気温計をみたら40度でした。
ティンプーに帰った夕方の気温は24度。

ここまで違うと、町の雰囲気も違います。
また、すぐ隣がインドということもあって、建物も違った意匠のものも多いです。
でも、最近は市役所による確認申請制度が始まったみたいで、新築される建築物などはブータン風にしないといけないようですが。

というわけで、プンツォリンの街角写真をどうぞ。

まずは、町の全景から。

P2138687.jpg


移っている町のうちのほとんどがインド側の町ジャイゴン。
プンツォリンは山際のほんの少しの部分です。

町のメインストリートです。

P9021510.jpg


ちなみにこちらはティンプーのメインストリート。

IMG_5388.jpg


なんだか雰囲気が違うの分かります?


この通りの入り口の横にある町で一番とブータン人に評判の中華料理屋「ZEN」

P9021475.jpg


プンツォリンにお寄りの際はぜひ。
また、このすぐ近くにローストチキンのおいしい食堂があるんですが、いまだに食べれたことがありません。

町の別の場所。

P2128583.jpg


ピンクな壁が南国感を醸し出してます。

こちらが、国境の門です。

P2128627.jpg


ブータン人とインド人はビザなしで通れるので交通量はいつも多いです。
夕方になるとインド側の関税に向かうトラックで大渋滞だそうです。

こちらが川の国境です。

P2138703.jpg


ここに来ると、インドとブータンの矛盾を感じてしまいます。
ブータンは毎年、かなりの金額のドネーションをインドからもらっています。
中国と国境を接するブータンに対していろいろ思惑があっての事だと思いますが、この光景を見るとなんだかなーと思うわけです。
川のこちら側のブータン人の子供はおもちゃを手にはしゃぎ回ってて、川向こうの生活とはまるで違うのに、そのインドからのドネーションで経済発展をしているわけで、複雑な光景ですね。

というわけで、ティンプーからはがんばれば日帰りで行けるけど、2泊3日は行きたいプンツォリンでした。
(なんせ、片道6・7時間かかりますから)
[2010/09/30 22:58] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 プンツォリン偏 その2
長い休載を経て再開です。
お祭りがあったり、国内旅行に行ったりで週末をバタバタと過ごしてました。


さて、本題。

プンツォリンには何をしに行ったかというのが2日目の現場打ち合わせ。
所属する配属先の局長と現場を見ながらあれやこれや。

「このままできるんだったらこの人すぐ建築家になれるなー」

と思えるほど、言いたい放題言われてました。

P9021416.jpg


一通り話が終わった後、数年前にできた病院の見学。
もちろん局長と共に。
これまた、あれやこれや言われ放題。
主に、文句。
自分が設計したわけじゃないのに、建築中にいたわけじゃないのに、カウンターパートと二人でなんだかなじられてた感じでした。
病院の先生とか市役所のエンジニアとかにもいろいろと。
まぁ愚痴ですね。

外観はこんな感じ。

P9021387.jpg


この緑化手すりとでも言うのでしょうか。
この溝に土を入れて植物を植えます。

P9021400.jpg


まぁ緑化されずじまいでしたが。


そうはいっても、言われるのも分かるなーと思うことも多々ありまして。
ブータンで現場を監理するのも大変なんだなーと思いました。

その中の一例をどうぞ。

この中に、計3つ病院の先生に言われたことと自分が不思議に思ったことがあります。
分かりますか?

P9021435.jpg




















答え1
まずは、不思議に思ったこと。
天井扇がつきすぎです。
まぁ南方の町なので、暑さ対策でいつもより多めについているんですが、廊下にまでこんなについてるなんて。


答え2
廊下の突き当たりに換気できるものがない。
風が抜けなくて暑いそうです。
天井扇を回したところで天井に溜まった暑い空気をかき混ぜるだけなんで意味がないということですね。
扉が見えますが、あれを開けたら?と思った人アウトー。
あの扉の先には避難バルコニーがある予定でしたが、なぜだか無いのです。
バルコニーが。
なので、開け放っちゃうと落ちちゃうんです。
なんで無くなったかは、謎ですね。


答え3
ちょっと見えづらいのでこちらの写真。
この扉は入院患者さんの病室に入るものです。

P9021436.jpg


これをあけると

P9021437.jpg


大きな片開き戸で、両方開けると廊下が塞がれちゃいます。
しかも、扉の吊り元側からストレッチャーが来るので、非常に使いづらいそうです。
一回反対側まで行って、扉を開けないといけないんです。
たぶん、図面では引き戸か両開きだったと思われるんですが、現場の予算の問題からでしょうか、片開きになってしまいました。
聞いたところによると、フロアヒンジのエンジン部分は1個4000Nu(8000円)くらいするそうです。
同僚の月収が15000Nuくらいだということを考えると、かなり高価。
ちなみに、扉の幅は1200mmくらいあります。
それでも、吊り元でお金が変わることはないので使い勝手を考えれば反対にした方がよかったのに。


そんなわけでこういうことも間々あるというブータン現代建築でした。

[2010/09/29 21:05] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 プンツォリン偏 その1
最近、自宅のネットの接続が悪いです。
なので、なかなか記事が書けません。
(ということにしてください)

さてさて、南方遠征記第2回はブータン-インド国境の街プンツォリン。

首都ティンプーが政治街として発展してきたのに対し、プンツォリンは商業の街として発展し、国内ではティンプーに次ぐ大きな街です。
ブータン国内の物資はほとんどがインドから輸入されており、陸路で運ばれてくる物資の玄関口となるのがこのプンツォリンなわけです。
(東部にもう1箇所同じような国境の街があります)
そういった関係で、インドとの結びつきも強く、さまざまな面でインドを感じられる所です。
インド側の街の名前はジャイゴン。たぶんインドに行ったことのある日本人でもほとんどその名前を知っている人はいないでしょう。
プンツォリンとこのジャイゴンを合わせて一つの街として機能しているような感じです。
ちなみに、標高は200m程度。
常夏です。

このプンツォリンに行くには、ティンプーから車で6・7時間、途中馬に乗ってるようなくらい車が揺れる悪路や、ガケ崩れで封鎖寸前の道路を走り続けると着きます。
バスでも行けて、だいたい1000円くらいだった気がします。
物理的には日帰りできますが、悪路による疲労と車酔いで2泊3日の行程で行かれることをお勧めします。

今回、ボクがこの街へ行ったのは、新しいプロジェクトの現場視察とお役所の偉い人との打ち合わせのため。
メンバーは、自分の他にカウンターパートと電気のエンジニアにドライバーの4人でした。

1日目は朝11時前にティンプーを出発して、とにかく移動。
17時過ぎにようやく到着でした。

街にはいってすぐの所に、ブータン唯一の工学系大学があるのですが、電気のエンジニアの人の母校だそうなので、後輩に会いに行くために寄りました。
そこで、ちょっと変わった建物ができていたのですが、何の建物か分かります?

P9011381.jpg


これ、新しくできた学生寮です。
ブータン人のダショーと呼ばれる伯爵みたいな人が設計したそうです。
んー、どうなんでしょうね。
とりあえず、ブータンっぽくは無いです。
ちなみに、半年前に訪れた時はまだ躯体の工事中でした。
こんな感じ。

P2138634.jpg


真ん中に芸術的な竹の仮設階段が設置されています。
これが、出来上がると↑になります。

1日目はこの後、カウンターパートの別宅に行き、晩飯を食べにレストランに行って終わりました。
宿泊は、この別宅。

ということで、次回は2日目の出来事を中心に書く予定です。
それではまた。
[2010/09/14 22:47] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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