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南方遠征記 プンツォリン偏 その3
プンツォリン偏最終回。

ボクの住んでいる首都ティンプー(2400m)とプンツォリン(200m)では標高が約2000m違います。
緯度はだいたい沖縄と同じくらいなので、この町は完全に南国なわけです。
バナナが自生してます。針葉樹系が多いティンプーとは植生が全く違います。
3日目に帰るとき、道端に設置してある気温計をみたら40度でした。
ティンプーに帰った夕方の気温は24度。

ここまで違うと、町の雰囲気も違います。
また、すぐ隣がインドということもあって、建物も違った意匠のものも多いです。
でも、最近は市役所による確認申請制度が始まったみたいで、新築される建築物などはブータン風にしないといけないようですが。

というわけで、プンツォリンの街角写真をどうぞ。

まずは、町の全景から。

P2138687.jpg


移っている町のうちのほとんどがインド側の町ジャイゴン。
プンツォリンは山際のほんの少しの部分です。

町のメインストリートです。

P9021510.jpg


ちなみにこちらはティンプーのメインストリート。

IMG_5388.jpg


なんだか雰囲気が違うの分かります?


この通りの入り口の横にある町で一番とブータン人に評判の中華料理屋「ZEN」

P9021475.jpg


プンツォリンにお寄りの際はぜひ。
また、このすぐ近くにローストチキンのおいしい食堂があるんですが、いまだに食べれたことがありません。

町の別の場所。

P2128583.jpg


ピンクな壁が南国感を醸し出してます。

こちらが、国境の門です。

P2128627.jpg


ブータン人とインド人はビザなしで通れるので交通量はいつも多いです。
夕方になるとインド側の関税に向かうトラックで大渋滞だそうです。

こちらが川の国境です。

P2138703.jpg


ここに来ると、インドとブータンの矛盾を感じてしまいます。
ブータンは毎年、かなりの金額のドネーションをインドからもらっています。
中国と国境を接するブータンに対していろいろ思惑があっての事だと思いますが、この光景を見るとなんだかなーと思うわけです。
川のこちら側のブータン人の子供はおもちゃを手にはしゃぎ回ってて、川向こうの生活とはまるで違うのに、そのインドからのドネーションで経済発展をしているわけで、複雑な光景ですね。

というわけで、ティンプーからはがんばれば日帰りで行けるけど、2泊3日は行きたいプンツォリンでした。
(なんせ、片道6・7時間かかりますから)
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[2010/09/30 22:58] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 プンツォリン偏 その2
長い休載を経て再開です。
お祭りがあったり、国内旅行に行ったりで週末をバタバタと過ごしてました。


さて、本題。

プンツォリンには何をしに行ったかというのが2日目の現場打ち合わせ。
所属する配属先の局長と現場を見ながらあれやこれや。

「このままできるんだったらこの人すぐ建築家になれるなー」

と思えるほど、言いたい放題言われてました。

P9021416.jpg


一通り話が終わった後、数年前にできた病院の見学。
もちろん局長と共に。
これまた、あれやこれや言われ放題。
主に、文句。
自分が設計したわけじゃないのに、建築中にいたわけじゃないのに、カウンターパートと二人でなんだかなじられてた感じでした。
病院の先生とか市役所のエンジニアとかにもいろいろと。
まぁ愚痴ですね。

外観はこんな感じ。

P9021387.jpg


この緑化手すりとでも言うのでしょうか。
この溝に土を入れて植物を植えます。

P9021400.jpg


まぁ緑化されずじまいでしたが。


そうはいっても、言われるのも分かるなーと思うことも多々ありまして。
ブータンで現場を監理するのも大変なんだなーと思いました。

その中の一例をどうぞ。

この中に、計3つ病院の先生に言われたことと自分が不思議に思ったことがあります。
分かりますか?

P9021435.jpg




















答え1
まずは、不思議に思ったこと。
天井扇がつきすぎです。
まぁ南方の町なので、暑さ対策でいつもより多めについているんですが、廊下にまでこんなについてるなんて。


答え2
廊下の突き当たりに換気できるものがない。
風が抜けなくて暑いそうです。
天井扇を回したところで天井に溜まった暑い空気をかき混ぜるだけなんで意味がないということですね。
扉が見えますが、あれを開けたら?と思った人アウトー。
あの扉の先には避難バルコニーがある予定でしたが、なぜだか無いのです。
バルコニーが。
なので、開け放っちゃうと落ちちゃうんです。
なんで無くなったかは、謎ですね。


答え3
ちょっと見えづらいのでこちらの写真。
この扉は入院患者さんの病室に入るものです。

P9021436.jpg


これをあけると

P9021437.jpg


大きな片開き戸で、両方開けると廊下が塞がれちゃいます。
しかも、扉の吊り元側からストレッチャーが来るので、非常に使いづらいそうです。
一回反対側まで行って、扉を開けないといけないんです。
たぶん、図面では引き戸か両開きだったと思われるんですが、現場の予算の問題からでしょうか、片開きになってしまいました。
聞いたところによると、フロアヒンジのエンジン部分は1個4000Nu(8000円)くらいするそうです。
同僚の月収が15000Nuくらいだということを考えると、かなり高価。
ちなみに、扉の幅は1200mmくらいあります。
それでも、吊り元でお金が変わることはないので使い勝手を考えれば反対にした方がよかったのに。


そんなわけでこういうことも間々あるというブータン現代建築でした。

[2010/09/29 21:05] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 プンツォリン偏 その1
最近、自宅のネットの接続が悪いです。
なので、なかなか記事が書けません。
(ということにしてください)

さてさて、南方遠征記第2回はブータン-インド国境の街プンツォリン。

首都ティンプーが政治街として発展してきたのに対し、プンツォリンは商業の街として発展し、国内ではティンプーに次ぐ大きな街です。
ブータン国内の物資はほとんどがインドから輸入されており、陸路で運ばれてくる物資の玄関口となるのがこのプンツォリンなわけです。
(東部にもう1箇所同じような国境の街があります)
そういった関係で、インドとの結びつきも強く、さまざまな面でインドを感じられる所です。
インド側の街の名前はジャイゴン。たぶんインドに行ったことのある日本人でもほとんどその名前を知っている人はいないでしょう。
プンツォリンとこのジャイゴンを合わせて一つの街として機能しているような感じです。
ちなみに、標高は200m程度。
常夏です。

このプンツォリンに行くには、ティンプーから車で6・7時間、途中馬に乗ってるようなくらい車が揺れる悪路や、ガケ崩れで封鎖寸前の道路を走り続けると着きます。
バスでも行けて、だいたい1000円くらいだった気がします。
物理的には日帰りできますが、悪路による疲労と車酔いで2泊3日の行程で行かれることをお勧めします。

今回、ボクがこの街へ行ったのは、新しいプロジェクトの現場視察とお役所の偉い人との打ち合わせのため。
メンバーは、自分の他にカウンターパートと電気のエンジニアにドライバーの4人でした。

1日目は朝11時前にティンプーを出発して、とにかく移動。
17時過ぎにようやく到着でした。

街にはいってすぐの所に、ブータン唯一の工学系大学があるのですが、電気のエンジニアの人の母校だそうなので、後輩に会いに行くために寄りました。
そこで、ちょっと変わった建物ができていたのですが、何の建物か分かります?

P9011381.jpg


これ、新しくできた学生寮です。
ブータン人のダショーと呼ばれる伯爵みたいな人が設計したそうです。
んー、どうなんでしょうね。
とりあえず、ブータンっぽくは無いです。
ちなみに、半年前に訪れた時はまだ躯体の工事中でした。
こんな感じ。

P2138634.jpg


真ん中に芸術的な竹の仮設階段が設置されています。
これが、出来上がると↑になります。

1日目はこの後、カウンターパートの別宅に行き、晩飯を食べにレストランに行って終わりました。
宿泊は、この別宅。

ということで、次回は2日目の出来事を中心に書く予定です。
それではまた。
[2010/09/14 22:47] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 ゲドゥー偏 その3
ゲドゥー偏は今回で最終回。
っていっても、初めて見る人はこれが一番初めに目に入るんですよね。
というわけで、下のほうに「その1」があるので、ここは飛ばして下から読んでみてください。
「その1」から読まないと訳のわからない事になるというわけでもないですが。


今回は、現場で見つけた不思議なもの特集。
いろいろあります。さすがブータン。


まずはこれ。

P8141170.jpg


大工さんの道具です。

スコヤがあったのがちょっとびっくり。
なのに、直角が出てない所のほうが多いのもびっくり。
ノミはどこでも使ってるんですね。
このノコギリはアサリがついてましたが、ティンプー市内で買ったノコギリには無かったです。
なので、木材を切るときには苦労しました。
自分でやれってことなのかな?


トイレの横の浄化槽的な物。

P8141180.jpg


ここにいったん下水を貯めて上澄みを流し、固形物はいっぱいになってたぶん人力で汲み取ります。
自然環境のことも考えてます。


理科室の机。

P8141174.jpg


日本の学校にもよくある流しとガスがついたあれです。
ここでは、現場打ちで作っちゃいます。
机の表面はモザイクタイル。
なんとも豪快な感じです。
一応、配筋はしているそうです。シングルで。


夜中、現場内を大暴れするして騒音を撒き散らす暴走族。

P8141160.jpg


日本では見たことも無いカブトムシでした。
これの他にでっかいクワガタもいました。
名前を知っている人がいたら教えてください。
こいつら、かなりうるさいそうです。


けっこういろいろありましたが、日本の援助が入っている現場だけあって、ブータンの中ではかなりちゃんと管理されている方の現場でした。
「これで?」
と思われる人もいるかもしれませんが、これが今のブータンの現状といったところでしょうか。

まだまだ問題山積みなブータン建築業界ですが、これから先少しづつ改善していってほしいなと思う次第であります。

それでは、次回は国境の街プンツォリン偏でお会いいたしましょう。
[2010/09/09 22:51] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 ゲドゥー偏 その2
続きまして、その2。
今回は、校舎の裏手にある宿舎関係。


こちらはまだ屋根がかかっていないものが多く、屋根の架構がよく分かりました。

P8141196.jpg


屋根をかけた直後がこんな感じ。

P8141185.jpg


おじさんは、床を研磨中。
日本では30年くらい前に建てられた学校でよく見かける、研ぎ出しの床仕上げを今でも使っています。

ここは、講堂となる建物の内部。

P8141194.jpg


ここに架けられる屋根のトラスです。

P8141190.jpg


赤いのはサビ止めを塗ってるんじゃありません。
サビてるんです。
でも、このまま使っちゃうところがインドスタイル。
構造的にも材料的にも大問題な気はしますが、これでいくんです。


間仕切りの電気配線。

P8141200.jpg


まぁこんなもんです。


写真全般の背景が白っぽいのは霧が濃いからです。
っていうか、霧というより雲の中。
ちょうど、南から来た雲がぶつかるのがこの辺らしく、ゲドゥーの体育隊員曰く、

「雨季の時は、1ヶ月お日様を見ない」

そうです。
体育隊員なのにご愁傷様です。

そんなわけで、次回でゲドゥー偏は最終回。
お楽しみに。
[2010/09/09 22:29] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 ゲドゥー偏 その1
この1ヶ月でティンプーから南へ下った街へ行くことが3回あったので、そのレポートを。

まずは、ティンプーから車で5時間くらいの街ゲドゥーから。
といっても、目的地はこの街から少し先に行った場所にあるパクシカという場所。
ゲドゥーも含めてこれらの街は、水力発電の開発のために造られた街で、ゲドゥー周辺の開発が終わった後に、このパクシカの開発が始まったそうです。

ちなみに、ゲドゥーにはブータン国内有数の豪華な設備を誇る小・中高等学校があり、現在体育隊員が活動しています。
この時期は、雨季のため道の状態が非常に悪く、物資が乏しいため、

「芋しか食ってねー!」

との緊急連絡を前日に受け、野菜や卵などをお土産に持って行ってあげました。


そんなことは置いといて、今回見学した現場は、やはり発電所が造られている周辺の開発を進めている中の学校を建設するプロジェクトの現場です。
JICAの関係機関から建設資金が援助されていて、プロジェクトの担当者の方の現場視察に同行させてもらいました。

思ったより写真がいっぱいあったので各写真の解説をメインにして数回に分けて記事にしていきます。

まずは、現場の全景から。
斜面地なので、校舎が分けて建てられています。
この後ろ側に学生の宿舎やホールなどが建てられています。

P8141136.jpg


だいたい全ての建物の躯体工事は完了し、校舎関係は内装・外装の作業をしていました。

P8141142.jpg


ブータン建築で特徴的な窓です。
ここの現場では、プレキャストの窓枠を使ってました。
これが着色前。

P8141150.jpg

下塗り後。手作業で塗っていきます。

P8141148.jpg

この上に、青とか白とかで模様の形に合わせて模様を塗っていきます。


躯体に組み込む前のがこちら。

P8141162.jpg


これひとつで、現場作業員さんの1か月分の給料くらいするそうです。

手すりも現場打ちで造っちゃいます。

P8141167.jpg

P8141165.jpg


下の段に入れる幕板みたいなのももちちろん(?)型で作ります。

P8141188.jpg

P8141189.jpg


室内はこんな感じ。

P8141161.jpg


この壁、RCで一体として作ってるっぽいですが、レンガ組です。
仕上げ作業の順番がよく分かるのがこの写真です。

P8141153.jpg

レンガ→下地→中塗り→上塗り→仕上げ(ペンキ)
となってます。

ブータンでは、材料的な問題やコストの問題で壁はRCで作りません。
そして、積んであるブロックやレンガの間には鉄筋が入りません。
見ての通りのモルタル詰め程度。
なので、プロレスラーがドロップキックをしたら倒れちゃうかもしれませんね。


日本感覚からいうと驚きと恐怖の連続の現場ですが、途上国ではこんなもんといえばこんなもん。
こんなのばっかりなんで、慣れちゃいますね。
たぶん、日本から旅行で来た建築関係者の人が見たら、怖くて建物に入れないかもしれませんね。

というわけで次回に続く。

[2010/09/09 22:13] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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