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南方遠征記 プンツォリン偏 その1
最近、自宅のネットの接続が悪いです。
なので、なかなか記事が書けません。
(ということにしてください)

さてさて、南方遠征記第2回はブータン-インド国境の街プンツォリン。

首都ティンプーが政治街として発展してきたのに対し、プンツォリンは商業の街として発展し、国内ではティンプーに次ぐ大きな街です。
ブータン国内の物資はほとんどがインドから輸入されており、陸路で運ばれてくる物資の玄関口となるのがこのプンツォリンなわけです。
(東部にもう1箇所同じような国境の街があります)
そういった関係で、インドとの結びつきも強く、さまざまな面でインドを感じられる所です。
インド側の街の名前はジャイゴン。たぶんインドに行ったことのある日本人でもほとんどその名前を知っている人はいないでしょう。
プンツォリンとこのジャイゴンを合わせて一つの街として機能しているような感じです。
ちなみに、標高は200m程度。
常夏です。

このプンツォリンに行くには、ティンプーから車で6・7時間、途中馬に乗ってるようなくらい車が揺れる悪路や、ガケ崩れで封鎖寸前の道路を走り続けると着きます。
バスでも行けて、だいたい1000円くらいだった気がします。
物理的には日帰りできますが、悪路による疲労と車酔いで2泊3日の行程で行かれることをお勧めします。

今回、ボクがこの街へ行ったのは、新しいプロジェクトの現場視察とお役所の偉い人との打ち合わせのため。
メンバーは、自分の他にカウンターパートと電気のエンジニアにドライバーの4人でした。

1日目は朝11時前にティンプーを出発して、とにかく移動。
17時過ぎにようやく到着でした。

街にはいってすぐの所に、ブータン唯一の工学系大学があるのですが、電気のエンジニアの人の母校だそうなので、後輩に会いに行くために寄りました。
そこで、ちょっと変わった建物ができていたのですが、何の建物か分かります?

P9011381.jpg


これ、新しくできた学生寮です。
ブータン人のダショーと呼ばれる伯爵みたいな人が設計したそうです。
んー、どうなんでしょうね。
とりあえず、ブータンっぽくは無いです。
ちなみに、半年前に訪れた時はまだ躯体の工事中でした。
こんな感じ。

P2138634.jpg


真ん中に芸術的な竹の仮設階段が設置されています。
これが、出来上がると↑になります。

1日目はこの後、カウンターパートの別宅に行き、晩飯を食べにレストランに行って終わりました。
宿泊は、この別宅。

ということで、次回は2日目の出来事を中心に書く予定です。
それではまた。
[2010/09/14 22:47] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 ゲドゥー偏 その3
ゲドゥー偏は今回で最終回。
っていっても、初めて見る人はこれが一番初めに目に入るんですよね。
というわけで、下のほうに「その1」があるので、ここは飛ばして下から読んでみてください。
「その1」から読まないと訳のわからない事になるというわけでもないですが。


今回は、現場で見つけた不思議なもの特集。
いろいろあります。さすがブータン。


まずはこれ。

P8141170.jpg


大工さんの道具です。

スコヤがあったのがちょっとびっくり。
なのに、直角が出てない所のほうが多いのもびっくり。
ノミはどこでも使ってるんですね。
このノコギリはアサリがついてましたが、ティンプー市内で買ったノコギリには無かったです。
なので、木材を切るときには苦労しました。
自分でやれってことなのかな?


トイレの横の浄化槽的な物。

P8141180.jpg


ここにいったん下水を貯めて上澄みを流し、固形物はいっぱいになってたぶん人力で汲み取ります。
自然環境のことも考えてます。


理科室の机。

P8141174.jpg


日本の学校にもよくある流しとガスがついたあれです。
ここでは、現場打ちで作っちゃいます。
机の表面はモザイクタイル。
なんとも豪快な感じです。
一応、配筋はしているそうです。シングルで。


夜中、現場内を大暴れするして騒音を撒き散らす暴走族。

P8141160.jpg


日本では見たことも無いカブトムシでした。
これの他にでっかいクワガタもいました。
名前を知っている人がいたら教えてください。
こいつら、かなりうるさいそうです。


けっこういろいろありましたが、日本の援助が入っている現場だけあって、ブータンの中ではかなりちゃんと管理されている方の現場でした。
「これで?」
と思われる人もいるかもしれませんが、これが今のブータンの現状といったところでしょうか。

まだまだ問題山積みなブータン建築業界ですが、これから先少しづつ改善していってほしいなと思う次第であります。

それでは、次回は国境の街プンツォリン偏でお会いいたしましょう。
[2010/09/09 22:51] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 ゲドゥー偏 その2
続きまして、その2。
今回は、校舎の裏手にある宿舎関係。


こちらはまだ屋根がかかっていないものが多く、屋根の架構がよく分かりました。

P8141196.jpg


屋根をかけた直後がこんな感じ。

P8141185.jpg


おじさんは、床を研磨中。
日本では30年くらい前に建てられた学校でよく見かける、研ぎ出しの床仕上げを今でも使っています。

ここは、講堂となる建物の内部。

P8141194.jpg


ここに架けられる屋根のトラスです。

P8141190.jpg


赤いのはサビ止めを塗ってるんじゃありません。
サビてるんです。
でも、このまま使っちゃうところがインドスタイル。
構造的にも材料的にも大問題な気はしますが、これでいくんです。


間仕切りの電気配線。

P8141200.jpg


まぁこんなもんです。


写真全般の背景が白っぽいのは霧が濃いからです。
っていうか、霧というより雲の中。
ちょうど、南から来た雲がぶつかるのがこの辺らしく、ゲドゥーの体育隊員曰く、

「雨季の時は、1ヶ月お日様を見ない」

そうです。
体育隊員なのにご愁傷様です。

そんなわけで、次回でゲドゥー偏は最終回。
お楽しみに。
[2010/09/09 22:29] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
南方遠征記 ゲドゥー偏 その1
この1ヶ月でティンプーから南へ下った街へ行くことが3回あったので、そのレポートを。

まずは、ティンプーから車で5時間くらいの街ゲドゥーから。
といっても、目的地はこの街から少し先に行った場所にあるパクシカという場所。
ゲドゥーも含めてこれらの街は、水力発電の開発のために造られた街で、ゲドゥー周辺の開発が終わった後に、このパクシカの開発が始まったそうです。

ちなみに、ゲドゥーにはブータン国内有数の豪華な設備を誇る小・中高等学校があり、現在体育隊員が活動しています。
この時期は、雨季のため道の状態が非常に悪く、物資が乏しいため、

「芋しか食ってねー!」

との緊急連絡を前日に受け、野菜や卵などをお土産に持って行ってあげました。


そんなことは置いといて、今回見学した現場は、やはり発電所が造られている周辺の開発を進めている中の学校を建設するプロジェクトの現場です。
JICAの関係機関から建設資金が援助されていて、プロジェクトの担当者の方の現場視察に同行させてもらいました。

思ったより写真がいっぱいあったので各写真の解説をメインにして数回に分けて記事にしていきます。

まずは、現場の全景から。
斜面地なので、校舎が分けて建てられています。
この後ろ側に学生の宿舎やホールなどが建てられています。

P8141136.jpg


だいたい全ての建物の躯体工事は完了し、校舎関係は内装・外装の作業をしていました。

P8141142.jpg


ブータン建築で特徴的な窓です。
ここの現場では、プレキャストの窓枠を使ってました。
これが着色前。

P8141150.jpg

下塗り後。手作業で塗っていきます。

P8141148.jpg

この上に、青とか白とかで模様の形に合わせて模様を塗っていきます。


躯体に組み込む前のがこちら。

P8141162.jpg


これひとつで、現場作業員さんの1か月分の給料くらいするそうです。

手すりも現場打ちで造っちゃいます。

P8141167.jpg

P8141165.jpg


下の段に入れる幕板みたいなのももちちろん(?)型で作ります。

P8141188.jpg

P8141189.jpg


室内はこんな感じ。

P8141161.jpg


この壁、RCで一体として作ってるっぽいですが、レンガ組です。
仕上げ作業の順番がよく分かるのがこの写真です。

P8141153.jpg

レンガ→下地→中塗り→上塗り→仕上げ(ペンキ)
となってます。

ブータンでは、材料的な問題やコストの問題で壁はRCで作りません。
そして、積んであるブロックやレンガの間には鉄筋が入りません。
見ての通りのモルタル詰め程度。
なので、プロレスラーがドロップキックをしたら倒れちゃうかもしれませんね。


日本感覚からいうと驚きと恐怖の連続の現場ですが、途上国ではこんなもんといえばこんなもん。
こんなのばっかりなんで、慣れちゃいますね。
たぶん、日本から旅行で来た建築関係者の人が見たら、怖くて建物に入れないかもしれませんね。

というわけで次回に続く。

[2010/09/09 22:13] | 建築 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
超絶技巧
先週の木曜日、とある事情により家具屋周りをしました。
その時に発見したすごいものをご紹介。


これは、ブータン式のソファーです。
上に、細長い座布団みたいなのを置いて使います。

写真0823-1

これを見ただけで、ボクが発見したものがわかった人はいい目を持ってます。








少し近づいてみると・・・・

写真0823-2


何となく分かります?








ここまで寄れば分かるでしょう!
超ドアップ

写真0823-4

これで分からない人の目は節穴と言われてもしょうがないかも。
そして、これはペンキで描かれた節。




そう、もうお分かりですね。
この家具の表面は、なんとペンキ仕上げでできているんです!

たぶん、針葉樹系の材木のイメージなんでしょう。
しかし、板目とも柾目とも分からないこの感じ。
節を描けば木っぽく見えると思っているのか、不自然なほどの節の位置。

ブータンでは人件費が安いため、あまり工数がどうとか手間がどうとかって考えないようなところがあります。
しかも、手間賃を代金にあんまり乗せない。
大体の場合、原料価格≒販売価格だったりします。
それもこれも、こういった仕事はインド人やネパール人の出稼ぎ労働者がやってる場合が多いからなんだろうなと想像できますが、実態はどうなんでしょうね。

しかし、ぱっと見で遠くから見れば木に見えなくもない。
刷毛目を使って上手に年輪を表現しているのもありました。
ある意味、職人技の数々です。



~~~フェイク・木目コレクション~~~

写真0823-5

写真0823-6

オーク系の広葉樹でしょうか。
波乱に満ちた木の人生を物語る、激しく波打った年輪。



写真0823-7

エイ!(右下から右上)
ヤー!!(左上から左下)
トー!!!(節)
の3段階で描かれたのではと思われる勢いのある年輪。


これを日本で作るといくらかかるんでしょうね?
[2010/08/23 18:03] | デザイン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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